
田んぼの稲が青々しく育つ頃、畑の野菜もどんどん育ち、生産者も消費者も、旬の食材を追いかけるので大忙し!
庄内砂丘メロンもそのひとつ。とろりとした果肉と口いっぱいに広がるあま〜い香り!味の定評から、この時期はギフトに利用したり、 仏壇の御供物や、お家にお邪魔したらカットしたメロンが出てくるなんてことが日常の中でよくある。
しかも山形県のメロンの生産量は、北海道、茨城、千葉に次いで全国4位とかなりの面積を費やしている。この時期庄内の家庭に、なくてはならないスイーツのメロン、その美味しさの秘密をJA鶴岡西郷選果場直売所さんにお邪魔して探ってきた。



砂地でメロンが育つの?

メロンは東アフリカやインドを原産地とする説があり、暑い国生まれのウリ科の野菜だ。一般的には高温低湿を好むため、水はけのいい砂丘は栽培にはうってつけ。水やりには地下水として蓄えられた鳥海山の伏流水を使用している。この水が庄内の銘酒や美味しい岩がきの源とも言われているので、メロンにもいいに決まっている!さらに昼夜の寒暖の差がさらに果肉の甘さを引き出すのだそう。


JA鶴岡のアンデスメロンはオール原種1号!

「庄内砂丘メロン」は鶴岡市から酒田市まで広いくくりで総称されていて、地域でも作られている種類が異なる。ここJA鶴岡管轄の畑では「アンデスメロン」「鶴姫メロン」「鶴姫レッドメロン」の3種類がメイン。中でもとろ〜っとした果肉が特徴のアンデスメロンは、原種と言われている「アンデス1号」にこだわって作り続けているのだとか。



そもそもアンデスメロンの品種は1〜7号まであり「アンデス1号」はとろけるような果肉の柔らかさが特徴。栽培が難しく、他の地域では収量を確保するためにも品種改良されたものを多く生産している。デリケードだけど、果肉の柔らかさや味の品質を保つためにもアンデスメロンは「アンデス1号」にこだわって生産しているのがこの地域の特徴。
そんな話を聞くと、ますます庄内砂丘メロン愛が湧くよ〜!


美味しく食べる③ポイント

- 常温保存
- 食べる数時間前に冷蔵庫で冷やして
- 保存中は逆さまに!?
と、3つのポイントを教えてもらった。
さくらんぼも、送り先の友人に「常温保存してね!」と伝えることが多いけど、メロンもご多分にもれず。暑い夏場はついつい冷蔵庫に入れがちだけど、食べ頃時期までは追熟途中となるので、風通しのいい室内でそのまま保存してOK。ひんやりと味わいたい時は食べる前に冷蔵庫へ入れるのが美味しく食べるルール。

そして「もしかしたらですけど」と、甘さがお尻にたまるので保存している時は逆さにしたら全体に甘さが行き渡るかもしれないということを教えてもらった。

最盛期の庄内砂丘メロン、直売所では8月10日前後まで販売中。一玉からでも購入できるので、自分用にもお土産用にも気軽に利用してみて。

基本情報
名称/JA鶴岡西郷選果場直売所内 駐車場内
営業時間9:00〜17:00
休業日/期間中なし
ホームページ/https://www.dadacha.jp/melon/event.html
アクセス/JR鶴岡駅から車で約18分
駐車場/10台