プチトリップ酒田♪
New&2大シンボル的スポット巡り

買い物

冬になるとすっかり登場が減ってしまうお日様の光を今のうちに吸収!とばかりに、夏は外に出たい派。適度な紫外線吸収はビタミンD促進と免疫力アップにオススメだし、なんと言っても東北の短い夏を満喫したい!
と、いうわけで今回は旅人気分で酒田の定番観光スポット、日和山公園と山居倉庫を散策。散策のおともには2021年10月にオープンしたばかりの「日和山 小幡楼 ヒヨリベーカリー&カフェ」をチョイス!

まずは話題のお店をチェック!

写真左の建物(洋館)はランチや食事をいただける「日和亭(ひよりてい)」、右側(和館)が「ヒヨリベーカリー&カフェ」。全体のネーミングを「日和山小幡楼」として食事、喫茶、ベーカリーなど複合的に楽しめるショップになっている

ベーカリー&カフェの他、セレクト雑貨の販売も。2階のフリースペースは休憩(無料)やPCを広げて仕事をしてもOK

「ヒヨリベーカリー&カフェ」は日和山公園に向かう道すがらにある。明治時代に料亭「割烹小幡」として使われていた建物で、結婚式なども行われていたとか。映画「おくりびと」の代表的なロケ地としても多くの話題を呼んだ。ここ何年間かは、映画ロケ跡地として開放していたり、期間限定のカフェとして使われることもあったが、老朽化の問題もあり、立ち入りも制限されていた。が、いよいよ!満を持して!施設をリノベーションし酒田の街歩き拠点「日和山小幡楼」としてオープン。
公園の近くに素敵なカフェ&ショップができたことで、デートや観光、ファミリーのお出かけと、シーンによっていろんな使い方が楽しめそうだ。庄内に住む人たちの期待値も高く、時にはオープンと同時に行列ができていることも。

毎日焼きたてのパンが月替わりなどで50種類ほど並ぶ

いろいろ迷うけれど人気のファーメントバタークロワッサン(230円・税込)はマスト!

コーヒーの他にもフルーツインティーやハーブティーなども

店内の広い窓からは酒田の街並みや港を一望できる

パンを買うだけの予定がついつい…。

今回はお目当てのパンを購入して公園で食べようと思っていたのに、どうしてもどうしても気になる!カフェメニューのパンケーキにフルーツパフェ。普段そこまで甘いもの巡りはしないわたくし、フルーツ系スイーツには弱くって…。やっぱりここはオーダーしないと!

ジャン!「季節のフルーツパフェ(1400円・税込)」。庄内産鶴姫メロン、アイス2種、ミルクゼリー、レモンゼリー、クランブル、と6種類を一度に味わえる

フルーツの甘さはしっかりと感じつつも、アイスやゼリーは甘さ控えめ、酸味を効かせたレモンゼリーもいいアクセント!季節ごとに変わるカフェメニューはその都度食べにきたい。(メニューは取材時2022年7月上旬のもの)
もちろん!目的のパンとコーヒーもしっかり購入して日和山公園へGO。

東京の「NOZYCOFFE」にオーダーしている珈琲豆を使用したスペシャリティコーヒー。写真のアイスコーヒーは380円(税込)。この日は酸味を感じるすっきりタイプ、時間をかけて味わいたい一杯

湊町らしい坂道。近くにある日枝神社参拝などと合わせて散策するのも楽しい

日和山公園で青空パンランチ

展望スペースから眺める酒田港と灯台。夕暮れや桜の季節もオススメ!

カフェから公園までは徒歩2分程度で到着。日和山公園は灯台や展望スペース、1/2のスケールで再現された北前船が設置されている。遊具はないけれど、展望スペースまで起伏があったり、文学碑など所々に見どころポイントがあって楽しい。春には約400本の桜が満開になり、庄内有数のお花見スポットとして親しまれている。

北前船は酒田港から米を運んだり、要所要所で商売をして経済を担ってきた

以前友人と一緒に訪れた時のこと。公園のど真ん中で突然ごろーんと寝っ転がったりして「30歳を過ぎたおとなが!」と笑い合いながら、気持ちのいいお昼寝時間を楽しんだ。その後、友人は引越して庄内にはいないけれど、引越し前に桜の下で家族写真の撮影をしたりと、楽しい思い出の場所のひとつ。

船の帆が風でバサっと膨らみ、今にも動き出しそうな迫力

設営している北前船に乗り込み!西廻り航路で江戸や大阪まで米や紅花を運んでいた

と、ちょっぴりセンチメンタルになったところでランチタイム。
7月上旬の公園は暑いけど、風があったので心地よかった。木陰で青空パンランチ!持っていた手拭いを広げて、美味しいパンとコーヒー、自然を感じる、いい時間。

クロワッサンなど3種類をセレクト

ランチの後はお昼寝タイム、ごろん♪

ケヤキ並木を散歩して、気分はすっかり旅人に

日和山公園から車で5分ほどで到着

たっぷりと腹ごしらえをした後は、山居倉庫のケヤキ並木を散策。ここは米の保管倉庫として明治時代に建てられ、現在も実際に使用されている。

個人的には撮影の仕事で度々訪れているのだが、何度来ても飽きるということはなく、むしろおとなになるに連れて自分自身もしっくり馴染んできたような気がする。この日もケヤキの葉が揺れる音を聴きながら、シックな黒壁の倉庫を眺めて歩く。

ケヤキは夏の直射日光と冬の強風をさけるために植えられ、米の品質管理に役立った。樹齢150年以上のケヤキの木が35本現存している

水の音は1/fの揺らぎと言う癒し効果を感じられるそうだけど、ケヤキの葉と風のサワサワっとした音も癒しに近いと思う。次第にセミの大合唱も聞こえてきて、夏の田舎に来たような旅情感を一気に高めてくれる。

ウッドテラスにはベンチが。ケヤキの木漏れ日を感じながらひとやすみ

併設の「庄内米歴史資料館」や、お土産などお買い物を楽しめる「酒田夢の倶楽」など、見所もたくさん

よくポスターなんかではグリーンシーズンのケヤキ並木が使われることが多いけれど、紅葉や雪景色とも相性がいい。

新雪の頃や少し積もった雪景色と山居倉庫、いい感じに写真映え、しますよ。

今年の冬は雪、どれくらい積もるかな。まだしなくてもいい心配をしちゃうのが雪国に住む人アルアルなのかしら。

基本情報

名称/日和山 小幡楼 ヒヨリベーカリー&カフェ
営業時間/10:00〜18:00(LO17:30)
定休日/なし
休業日/なし
ホームページ/https://www.obatarou.jp/bakerycafe/
SNS/Instagram 日和山小幡楼 (@hiyoriyama_obatarou)
アクセス/JR酒田駅から車で約5分
駐車場/日和山公園、山王クラブなどの駐車場を利用 



名称/日和山公園
営業時間/見学自由
定休日/見学自由
休業日/見学自由
ホームページ/リンクはこちら
アクセス/JR酒田駅から車で約6分
駐車場/102台(普通車)



名称/山居倉庫
営業時間/見学自由(日没から22時頃まではライトアップもあり)
定休日/なし
休業日/なし
ホームページ/リンクはこちら
アクセス/JR酒田駅から車で約6分
駐車場/27台

本間聡美

本間聡美

Harvest Photographer 庄内生まれ、農家の娘。 都会に憧れ、早く都会に出たい一心で、進学を機に東北の都仙台へ。卒業後は撮影、制作の仕事に従事。仙台ライフを楽しみつつも、仕事を通じて出会う地方のひとたちの力強さに魅力を感じ、自分の故郷を気になりはじめました。 仙台と庄内の2拠点生活などを経て2015年から庄内を拠点に活動をスタート。現在はフリーランスとして東北の、食・農・人・風土などの撮影を手掛けています。 今もやっぱり冬は苦手ですが、雪解けから一気に進む季節の彩りに、すっかり魅了されっぱなしデス。 移動、お散歩、寄り道好き、まっすぐ家に帰れません。

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