大きなボウリングピンが目印
市民に愛され50年のヤマテボウルへ

遊ぶ・体験

ニショイのオットは、物心ついた頃から大晦日は決まってヤマテボウルで「年越しボウリング」。この日ばかりは夜遅くまで起きていられる、特別な日だったことを覚えています。年末に帰省する親戚が集まって、大人数でわいわいボウリングを楽しんでいました。ゲームの後は、釣り好きな父と一緒に、豊漁の神様を祀る善寶寺へお参りするのが恒例行事。

そんな個人的な思い出が詰まっている「ヤマテボウル」は、オープンしてから今年で50周年を迎えられたそうです。半世紀もの長い間、市民に愛されてきたワケを探ってきました。そして、SHONAI Fun!メンバーが集合!白熱したり、ぐったりしたり・・・な戦いを繰り広げてきましたので、当日の様子もお伝えします。

ボウリング場で待ち合わせ

SHONAI Fun!メンバーが続々と集合し、「久しぶりなのでドキドキ」な方から「家族でたまに来るんだよね〜」な方まで、始まる前からわいわいしています。昔から運動音痴のツマも、久しぶりの賑やかな雰囲気にワクワク。ツマのボウリングデビューは、地区子ども会の催し。「へたっぴだから、みんなの前でボールを投げたくないな…」なんて気持ちも抱えつつ、この時ばかりは、普段見せない父や母のはしゃいでる楽しそうな顔が見られる、ちょっと特別な場所でした。

所々にある手書きの看板がいいアジを出していて、デジタルでは出せないこの雰囲気にキュン。

みなさん集まったところで、受付を済ませてシューズを借ります。昔の記憶をさかのぼると受付で借りるのがスタンダードでしたが、今はボタンを押すだけでゴロンと出てくるシステムになっていてちょっと感動。今回は2グループに分かれて、セブンティーンアイスをかけた対抗戦が決定!忠順さん率いる、大瀧さん・ニショイチームと、マツーラ、ミスミペア・すずき家のチーム分けに。戦いの行方はいかに…

ポチッとボタンを押すツマ。ガコン!と下から靴が降りてきます。

どのボールが良いのか分からず、たくさん並んでいるボールにも圧倒され困ってしまいました。ですが、ヤマテボウルでは「暖色のボールは軽め」で、「寒色のボールは重め」と一目でわかるようになっているので、利用者としてはとってもありがたいポイントです。色のグラデーションで重さを表現するなんて、画期的です。

さてさてどれにしよう。暖色ボールがいいかな〜。

フォームを確認して、このボールに決まり!

さぁ、腕前はいかほど?

しっかりと準備運動、みなさんかなり入念に伸ばしております。

いっち、にー、さん、し、と伸ばします。

ゲームが始まると、第1投目の方は緊張の面持ちで両チームともにガターでスタートしました。この戦い、どうなるのでしょう。そんな心配をよそに、1フレーム目が終わるとメキメキと調子を上げる方もいれば早くも不調ゾーンに突入する方も。

マツーラ選手投げました!

ヤッター!ナイスなYの字です。ユタカさんのY!

上手に投げるポイントは、レーンに描かれた三角マークの真ん中を目がけて投げること。頭でわかっていても体が中々ついていかないんですよね。ん〜!はがい〜!(はがゆい=悔しい)

大瀧選手、投げますよ〜っと。

…がっくり。

スコアはこんな感じです。今では当たり前のオートスコアラーですが、オットが小さい頃は手書きのスコアだったので便利になったなぁなんてしみじみ。ここまで、どっこいどっこいな展開。まおさん、忠順さんが順調な出だしです。ニショイチーム、頑張れ!

〈7レーン〉忠順さん率いる、大瀧さん・ニショイチーム VS〈8レーン〉マツーラ、ミスミペア・すずき家チーム

ボウリングへの静かなる情熱

今、ヤマテボウルでは「利用しやすいボウリング場」を目指し、トイレの改装や全フロア土足OKにするなどの細やかな変革をもたらしています。

今回は特別に、代表の小池さんからボールに穴を空ける作業を見せていただきました。ご自身もプロボウラーであり、お客さまひとりひとりの要望に合わせて、精密に調整してくださるそうです。その真剣な眼差しから、確かなボウリングへの情熱を感じました。

ヤマテボウル代表の小池さん。

ひとつひとつ丁寧に穴を開けていきます。

7年前からヤマテボウルに携わる役員の井上さんは、お母様の影響を受けプロボウラーの道へ進んだひとりです。井上さんは「ボウリングの楽しさは、常に上へ上へと追い求められる、完璧がないところ。その時の空気、湿度、オイルの状態などで変化する繊細な競技なんです。」と話してくださいました。

情熱を持っているのは、ヤマテボウルに通うみなさんもそうです。全国的にも稀な、40年続く「リーグ戦」が毎週開催されています。メンバーが変わっても40年もの間、毎週開催されているというその年月の重みに愛好家のみなさんの想いが伝わります。

リーグ戦を主催する会長の武田貞二さんは、長年勤めた会社を定年退職した後に本格的にボウリングを始められたそうです。年齢層は40代から80代ほどで、中には親子で参加される方も。東北大会や全国大会を目指す参加者もいて、切磋琢磨しあえる仲間だと語ってくださいました。

リーグ戦会長の武田さん。

井上さんのお話で印象的だった、「完璧というものがない競技」であるボウリング。年齢関係なく、探究心を持ち目標に向かって日々努力するみなさんの姿はとても輝いてみえました。

戦いの行方は…

2ゲーム目に突入すると、ニショイのオットが本領発揮!なんて言ったって、学生時代に12ゲームも投げるほどボウリングにハマっていたんですから。SHONAI Fun!メンバーもストライクやスペア連発で、敵味方を忘れてハイファイブ!大人になってから、ハイタッチをする機会って中々ないですよね。

雪を溶かすほどの熱い戦いは、忠順さん率いる大瀧さん・ニショイチームの勝利に終わりました。忠順さんの安定感とオットの変化球のおかげです。みなさんグッジョブでした!

勝ったチームには、自販機の前でセブンティーンアイスの贈呈。激戦の後のアイスは全身に染み渡りますね〜。

1番高いアイスをお願いします!(冗談です)

勝利チームはにこやか。後ろで負けたチームが自腹でアイスを買っています。

年齢も性別も季節も関係なく、みんなが楽しめるヤマテボウル。
久しぶりの方も初めましての方も、Let’sボウリング!してみませんか?

基本情報

名称/ヤマテボウル(株式会社K&K)
営業時間/平日12:00〜0:00 土日祝10:00〜0:00
休業日/年中無休
ホームページ/https://yamate-bowl.p-kit.com/
アクセス/JR鶴岡駅から車で約2分
駐車場/無料45台

ニショイ

ニショイ

鶴岡市関川生まれのカメラマンのオットと、宮城県石巻市生まれのイラストレーターのツマ。過疎が進む故郷と、3.11で被災した故郷を持つ2人が、『地域のために何かしたい』を原動力に『ニショイ』を屋号にして日々の暮らしをSNSで発信しています。サウナと車旅、3時のおやつ時間が大好きです。庄内のおいしいものや美しい風景、文化、それを支える縁の下の力持ちの方々をご紹介し、皆さんと共有できたら嬉しいです。

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