夏の夜空を舞台にした光のミュージカル
赤川花火大会へ

お祭り・イベント

「この地域の子どもたちに日本一の花火を見せたい!」そんな想いから1990年に始まった赤川花火大会は30年以上の歴史を重ね日本有数の花火大会となりました。
10年、20年と回を重ねるたびに花火の規模も来場者も多くなり、今ではチケットがすぐに完売するほどの山形県を代表するイベントとなっています。

2022年は赤川花火プレゼンツ2022としてSmile&Peace「地域に元気を、子どもたちに笑顔を」をテーマに700機のドローンを使ったサプライズショー(東京オリンピック開会式に使用されたドローンは1000機)や人気アニメとのコラボ、酒井家庄内入部400年を記念したプログラムなどが企画され大会を盛り上げてくれました。

実は私、2022年の赤川花火大会実行委員会の実行委員長でした。
運営していて肝心の花火は半分も見れませんでしたが来場者の皆様からの「ありがとう」の言葉に、準備を進めた1年間が報われました。

あぁ無事に終わって本当に良かった。

というわけで、今回は赤川花火大会実行委員会提供の美しき花火の写真と共に赤川花火大会の楽しみ方を紹介したいと思います。

打ち上げ幅と距離感で魅せる圧巻のスケールと
赤川花火大会独自の花火プログラム

赤川花火の打ち上げ会場は三川橋から羽黒橋の間、最大幅800m(29回大会までは700m)あり、花火の観覧席までの距離が近いため(保安距離はしっかりととっています)最大10号玉(1尺玉)、開くと300mも広がる大きな花火が降り注ぐように見ることができます。

フィナーレのプログラムは最大幅800mをフルに使っている。

会場には約4万人の観客(2022年)

また、大会のスタートからエンディングまで飽きずに楽しめるよう、緩急をつけたプログラムを実行委員会が自ら企画しています。さらに特別プログラムに関してはBGMの選曲から打ち上がる花火のボリューム感のことまで、シミュレーションをしながら花火師と打ち合わせをすることもあります。

全国の有名花火師が集結!
「推し花火師」で楽しもう

赤川花火大会には全国から多くの花火師さんが参加しています。それも日本を代表するような花火師がずらりと名前を並べています。

2022年の特別プログラムで見てみると…

  • 【2022】ウェルカム花火:紅屋青木煙火店(長野県)


大曲花火で最優秀賞・内閣総理大臣賞の受賞経験をもつ紅屋青木煙火店さんは赤川花火の中でも特に大型のプログラムを担当しています。花火玉の美しさはもちろんのことプログラム構成が一級品。過去には10分に及ぶ花火プログラムを打ち上げましたが一つの映画を観ているような感動を覚えます。

【2022】唯一地元の有限会社安藤煙火店(山形県酒田市

山形県で唯一の花火製造を行う安藤煙火店さんは酒田の花火師。
赤川花火大会の打ち上げ現場のことなど専門的なアドバイザーでもあります。物腰柔らかく、やさしい印象の安藤社長は花火のことには熱い男。勉強熱心で年々技を磨き、全国から集まる有数の花火師の中にあっても通用する花火が打ち上がります。
地元花火師となるとそれだけでも応援したくなりますよね。

2022】人気アニメコラボ花火:株式会社北日本花火興業(秋田県)

秋田県の北日本花火興業さんの強みは「型物花火」。キャラクターやハートなどさまざまな形の再現度がすごいのです!過去には赤川花火大会のマスコットキャラクター「はなぶぅ」の花火もあげてくださいました。子どもたちの歓声と笑顔が目に浮かびます。

  • 【2022】酒井家庄内入部400年記念花火「祝砲」:株式会社磯谷煙火店(愛知県)

光の色の美しさに定評のある磯谷煙火店さん。私の中では白銀(光が美しすぎて白が白銀のように見えます)が一押し!
過去には、「ドラマチック花火」として会話や音楽を使った物語を花火で表現し、楽しさと花火の美しさが融合したプログラムを打ち上げました。

【2022】Smile&Peace:株式会社マルゴー(山梨県)

濃く鮮やかな色で人気のマルゴーさんは2022年の大曲花火で最優秀賞を受賞されました。長岡花火ではフェニックスを打ち上げている花火師としても有名です。
発色の良いグラデーション花火は誰もが見惚れて乙女になってしまいます。

  • 【2022】フィナーレ花火:有限会社伊那火工堀内煙火店(長野県)

伊那火工堀内煙火店さんには800mのワイド空間を使ったフィナーレを飾っていただきました。BGMとシンクロさせた花火の構成が圧巻。個人的にはトラと呼ばれる小型煙火が地上から美しく左右に走る演出が大好物です。親身になって企画を考えてくださり、赤川花火の良さを作っていただいています。

さらに、第29回大会まで続いた「全国デザイン花火競技会」では20社を超える花火師が参加し、花火玉の作りや仕掛け、光の色も年々新しく進化させています。

昨今のトレンド(自分調べ)はグラデーション花火。1発の花火がグラデーションのようにさまざまな色に変化する花火は脳内を魅了します。

このように花火師によって得意な色や技があり、それぞれにファンができるほど個性豊か。赤川花火は全国レベルの花火師が競演し、それぞれの大きなプログラムが見られる希少な大会です。
ぜひ自分の推し花火師を作って楽しんでみましょう。

私の推しはマルゴーさん。やはりこの鮮やかな発色がたまりません。

2023年は第30回赤川花火記念大会。
進化を止めない赤川花火大会は日本一の花火大会、日本一のエンターテインメントを目指して突き進みます。観て、参加して赤川花火を楽しみましょう!
私もいつか家族と観客席で楽しめますように…

基本情報

名称/赤川花火大会実行委員会
所在地/山形県鶴岡市伊勢原町8-5
電話/0235-64-0701
ホームページ/https://akagawahanabi.com/

佐藤天哉

佐藤天哉

鶴岡市三瀬生まれ。はんどれい株式会社専務取締役、クリエイティブディレクター。釣りが趣味。クリエイターがのびのびと地域の発信を行うSHONAI Fun!で美味しいものや楽しいことを共有して地域を賑やかにしたい。

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