鶴岡駅から電車で向かう、
あつみ温泉日帰りさんぽ。

パワースポット&絶景

6月のある日、遠方に住む妹がふらっと訪ねてきた。何やら都会の生活に疲れたそうで、癒しを求めて鶴岡にやって来たそう。癒しは庄内の得意分野。ここに来て『美味しいものを沢山食べては温泉に浸る』を繰り返したら、数日後にはすっかり元気になっているはず。

よく来たね、任せて!とばかりに妹を連れ出して、ばらの見頃を迎えたあつみ温泉を目指すことにしました。

12:20 鶴岡駅発。

あつみ温泉を目指して、鶴岡駅から電車で出発。在来線のいなほで、約20分ほどの距離。田園風景を見ながら電車に揺られ、鶴岡在住のわたしまで旅気分が高まってきます。いなほに乗車の際には、かならず進行方向に向かって右側のシートに座ることにしていて、これは窓の外の日本海を間近で眺めるため。トンネルを抜けて海が見えた瞬間の嬉しさを、妹にも是非味わってもらいたかった!

いなほに乗るには、乗車券と特急券を購入。

海に沿って走るいなほ

あっという間に目的地へ。

12:40 あつみ温泉駅着。

あつみ温泉駅に到着。在来野菜の看板が並んでいて、都会から来た妹には珍しく映ったのかホームの写真を夢中で撮っていました。

在来野菜の看板が。さすがユネスコにも認定された食文化創造都市 鶴岡。

『あつみ温泉』の文字が歓迎してくれる。

駅は無人で自動改札もなく、海風にさらされた『あつみ温泉』の文字は色薄れて味わい深い。レトロで可愛い駅の写真をひと通り撮り終えたところで、温泉地らしき場所が見当たらない…?はて?どうしたものか。

あたりを見渡すと案内板があって、あつみ温泉駅から温泉街までは徒歩30分と離れていることが発覚!なるほど、そりゃ温泉街が見つからないわけだ。癒されに来た妹を30分歩かせるのも気が引けるので、タクシーを呼びました。計画性のない姉でごめんね、妹よ。。その場であつみハイヤーに電話すると、10分足らずでお迎えに来てくれました。

13:15 あつみ温泉 ばら園まつりへ。

まず向かったのは、あつみ温泉の熊野神社の境内にある、庄内唯一のばら園。毎年6月に見頃を迎えるばらの花々にあわせて、ばら園まつりが開催されているそう。

癒しを求めてやってきた妹に、ぜひとも美しい花を見せたい!そんな気持ちで園内へ。入り口にはばらのアーチ、中に入るとばらの形を模した噴水が迎えてくれる。うわぁ、綺麗!とふたりでテンションをあげながら、一輪一輪を観察。びっくりするほど様々な表情を持っていて、色や形はもちろん、花びらの質感や、棘の強さまで、それぞれの特徴が。

約90種3000本のばらが6〜10月にかけて咲く。

わたしのお気に入りは、この子に決めた!

美しいものには棘がある…!

フォトスポットも沢山ありました。

傾斜のある段々畑のような園内は、予想以上に広く、30分ほどかけて満喫。熊野神社でお参りをして、新緑とばらを優雅に味わうことができました。

熊野神社の狛犬が愛らしい表情をしていた。

information:あつみ温泉 ばら園
山形県鶴岡市湯温海 熊野神社内
鶴岡市温海市内。バス停熊野神社前から徒歩3分

13:45 ローズガーデンカフェへ。

太陽が高い時間にばら園を歩いたので、冷たいものを求めて“ばらアイス”やソーダフロートなど、ひんやりスイーツが食べられるローズガーデンカフェへ。すこしくらい並んでもへっちゃら、と思い列の最後尾に付き、気づくとそこから1時間…!!このままでは私たちが溶けてしまう…と思った矢先に順番が回ってきました。手に入れたアイスを見ると、ひとつひとつの花びらを手作業で作った、食べられる芸術品のよう。ひとくち食べた瞬間に、クールダウンできたのでした。

手書きの案内。順番待ちにも優しい配慮。

わたしが選んだ、いちごのジェラート。¥500

見た目ががわいいのはもちろん、ジェラートもさっぱりとしているのに濃厚。真っ赤なカシスのばらが一番人気らしく、迷ったけどいちごをチョイス。いちご好きにはたまらない味わいでした。

妹は、黄色いばらが浮かんだエルダーフラワーフロートを。¥800

黄色いばらはマンゴーのジェラート。エルダーフラワーの爽やかな香りと、さっぱり感がマンゴーとよく合って美味しかったそう。他のお店ではなかなか飲めない組み合わせなので、試してみてはいかがでしょうか?

繊細な“ばらアイス”。これなら時間がかかっても仕方がないと納得です。繁忙期には2時間待ちにもなるそうですが、それでも並ぶ価値があるというのはすごい!時間に余裕を持ってくることをおすすめします。

information:ローズガーデンカフェ
あつみ温泉ばら公園内の期間限定オープンカフェ
6月から9月まで期間限定営業
平日12:00〜17:30
土日祝日 10:00〜17:30

15:00 温泉街を散策。

アイスで癒されたあとは温泉街を散策することに。あつみ温泉には、9つの旅館が軒を連ねて温泉街を形成しているそう。中心には海まで続く大きな川が流れていて、川の付近に旅館やお店が点在。地元の方々が営むカフェ、ラーメン屋、旅館の軒先にクレープ屋さんなどもありました。

6月のばら祭りの期間中、贅沢にも足湯にばらが浮かぶ。

慣れた様子で近づいてきた、人懐っこい猫さま。

山、川、海と自然に恵まれた温泉地。空気まで美味しく感じます。

15:30 足湯カフェ チットモッシェでひと休み。

温泉街を歩きながら、目に留まったチットモッシェで休憩タイムを。足湯を併設したカフェで、ドリンクや軽食はもちろん、ランチメニューも豊富。さっきアイスを食べたばかりじゃなかったら、絶対にフレンチトーストを食べていただろうな…。そう思いながらカフェラテを注文しました。

ミルクたっぷり、優しい味わいのカフェラテ。¥480

テラス席の足湯にも贅沢にばらが浮かんでいる。

店内では、しな織りの工芸品や、鶴岡にゆかりのある作家さん手作りの陶器なども販売していてお土産を買うのにも重宝しそう。老若男女、家族連れやカップルなど幅広い世代のお客さんがいて人気店であることがよく伝わりました。

information:足湯カフェ Chitto Motche(チットモッシェ)
平日10:00〜16:00
休日10:00〜17:00
水曜定休
山形県鶴岡市湯温海甲170

16:00 あつみ温泉 正面湯へ。

さて、温泉街に来たからには、温泉に浸からないと帰れません!あつみ温泉には、日帰り客を受け入れている旅館も多いけれど、今回は正面湯に立ち寄ることに。温泉街に立ち寄ったら、まず一番はじめに注目したいのはその土地の共同浴場。加水、加温なしの源泉かけ流しに入ることができるから、最初から正面湯をお目当てにしていました。

正面湯の大きな看板が目印。

利用料の300円を支払って入ります。

湯船には、熱々のお湯。無色透明でサラサラ。

源泉は熱くて入れなかったので、少しだけ水を足すことに。でも、この水は湯船に入ることができる温度になったら、熱くても必ず止めること!これが、普段から正面湯を利用している方々に対するマナー。水を入れすぎると普段から熱々のお湯になれている方に、ぬるいと思わせてしまうし、せっかくの温泉が水で薄まってしまうのはあまりにも勿体無いから。

はじめは、誰もいなかった正面湯にぞくぞくと地元の方がやって来る。どこからきたの?なんて話しかけてくれたり。こうした地元の方々との交流も旅の醍醐味のうちのひとつ。心も身体もぽかぽかになりました。

information:あつみ温泉正面湯
6:00〜8:00、11:00〜22:00
○ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉
山形県鶴岡市湯温海甲158

17:00 お風呂上がりにビールで乾杯!

お風呂上がりのビール!この至福のひと時を味わうために、電車旅を選びました!!川の風に吹かれ、涼みながらのビールは何よりも最高。先ほど温泉街を歩いた時、ちゃっかりとチェックしていた萬来屋酒店さんで購入しました。ビールだけでなく、きれいに陳列された日本酒のラインアップも魅力的でした。

米沢のブルワリーのペールエールにしてみました。

information
萬来屋酒店
7:00〜20:00
山形県鶴岡市湯温海甲218

そんなこんなで帰路へ。お昼に鶴岡を出発し、夕方には帰った日帰り旅。短時間で満喫したサクセスガイドになりました。もちろん、時間に余裕のある方はあつみ温泉で過ごす夜も満喫してくださいね。

基本情報

名称/あつみ温泉観光協会
営業時間/0235-43-3547
ホームページ/https://atsumi-spa.or.jp
アクセス/観光協会HPをご覧ください。

すずきまき

すずきまき

写真家・物書き。神奈川県横浜市に生まれ、2020年春に山形県鶴岡市へ移住。同年、庄内の自然に魅せられて創作活動をスタート。柔和な雰囲気の作風で、日々のなかにある光を写している。2022年4月には鶴岡市内の湯田川温泉にて自身初となる写真展『春眠』を開催した。 ライフワークはひとり旅。温泉めぐりと自然観察を軸に目的地を選び、現在は東北地方を開拓中。無類の温泉好きで、温泉ソムリエの資格をもつ。夫婦+2匹の猫、はるとあきとともに気ままな庄内ライフをおくっている。

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